介護職員、ヘルパーにとってのキャリアパス

キャリアパスの流れ

平成20年(2008年)のリーマンショックがきっかけで始まった世界同時不況は、日本も直撃しました。
その後、

  • 完全失業者は約260万人
  • 非正規労働者は約1900万人

という規模の数字になったと言われています。
数年が経過した現在においても、仕事を求めている人が多い状況です。

 

ですが、逆に介護業界は深刻な人材不足です。
働きたい人はたくさんいるはずなのに、なぜ介護業界に人材が集まらないのでしょうか?

 

この問題を解消するべく、国が打ち出したのが、

  • 介護人材の育成
  • 確保のひとつの方法であるキャリアパス

です。

 

キャリアパスの第1段階:介護職員初任者研修

キャリアパスとは、簡単にいうとキャリアアップの仕組みのことです。

 

キャリアアップの仕組み

 

この仕組みが、これまでは様々な資格取得のルートがあったために「どのように働いていくか?」は個人のモチベーションに委ねられていました。

 

ですから、政府の方でこの仕組みを分かりやすくして、個人的な将来の目標を見えやすい形にしたのです。

 

事業所的にも、スタッフの成長を組織運営に反映しやすい形になっているので、より働きやすい環境が整う下地になっていると思います。

 

具体的には、介護を行う上で必要な知識および技術を習得できる「介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級が前身)」が、まず第1段階としての通り道となります。

 

第2段階:実務者研修

次に、
これまでは初任者研修を修了して3年以上の実務経験があれば、介護福祉士国家資格を受験することができました。
ですが、介護人材の質という点では、心もとないものがありました。

 

そこで今回は、実務経験だけでは習得できない知識および技術の習得を目的として、実務者研修(450時間)が義務づけられました。

 

こうして3年以上の実務経験と実務者研修を修了して初めて、介護福祉士国家試験を受験できる形になりました。

 

介護福祉士になるということは、利用者の状態像に応じた介護や他職種との連携等を行うための幅広い領域の知識・技術を修得し、的確な介護ができるイメージです。

 

第3段階

キャリアパスはこれで終わりではありません。
キャリアパスとは、キャリアアップの仕組みのことですから、資格を取得してからのスキルアップが重要になります。

 

そこで、介護福祉士の資格取得後も、実務経験を通じてさらなら研鑽に努める機会が用意されようとしています。

 

検討中ですが、介護福祉士の上位資格である「認定介護福祉士(仮称)」として、その能力・技術を認定する仕組みが考えられています。