実習で初めて訪問介護に行った時の話

訪問介護の体験

地域での支え合いや在宅での介護が推進され、今まで以上にヘルパーの需要は増えることが予想されています。
しかし、実際にヘルパーとして働く場合、利用者様の家に上がるのですから、緊張しますし不安かと思います。

 

ここでは一例として、私が介護職員初任者研修資格の実習時に、デイサービスの送り迎えでお邪魔したある利用者様宅のことをご紹介します。

 

訪問前に注意

担当ヘルパーの方と利用者様宅に訪問する前に、ある注意がありました。
臭いがきついかもしれないけれど、我慢してねというものでした。

 

訪問介護を行う方ですと、こうした体験は多いかと思います。
お邪魔してすぐに鼻がツンとしましたが、そこは表情に出さずに利用者様に挨拶しました。

 

ヘルパーが利用者様宅に行く前には、サービス提供責任者等から説明があるかと思います。
その時にどのようなお宅か把握し、必要によっては靴下の二重履きなどの対策が必要になるかもしれません。

 

独居の不安

担当ヘルパーがデイサービスへ行く準備をしている間、私は利用者様とお話していました。
何気ない会話の中で、ふと戸棚のガラス戸から気になるものが視界に入りました。

 

そこには、半分残された菓子パンが置かれていました。
利用者様によりますと、1個食べきれないからと始めはおっしゃっていました。

 

しかし、少し話し続けていますと、食べ物が何もなくなってしまうと不安なのと話されていました。
足の調子が悪く歩行時には転倒の危険性が高い方だったので、1人での外出は困難だと思われます。

 

そんな中で、ヘルパーがいない状況で何かあったときを考えると、不安で仕方がないのでしょう。
こうした不安の中で生活していることを、訪問介護を行う側としては十分に認識している必要があると思いました。

 

常に声かけを

デイサービスの準備を行う際、担当ヘルパーが常に声かけをされていることが印象的でした。
当然のことと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが結構大変なのです。

 

声かけの大事さ

 

寝巻きから洋服へ着替える際など、何を着るかは利用者様に選んでもらうのですが、貴女に任せると言われる方が多いのです。
認知症の進行具合で異なりますが、何かを考え判断することを避ける傾向がみられます。

 

こうした際にも、二者択一にして選択して頂いたり、今日はこんな天気で肌寒いですよなど情報を提示しながら一緒に考えたりします。
これを限られた時間内で行うわけですから、経験がものを言うところでしょうか。

 

介護は自立を支援する立場なので、安易にこちらで指定したりお手伝いしては意味がありません。
こうした一見非効率な行動であっても、利用者様にとって自立に近づくための支援が必要になります。

 

訪問介護のヘルパーをされる方は、きっと様々な利用者様宅に訪問されると思います。
ビックリすることや困ることも多いかと思いますが、一つ一つ経験として積み重ねていくことで、より良いサービスに繋がると考えています。